百合と漫画と光る苔

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『真・三國無双5 Empires(XBOX 360)』感想

要は戦略性があまりない.どちらかと言えば修羅モードに近い.
(当たり前だが)武将モードは同僚に命令ができないためすごく寂しい.裏切りや下野ができ,君主に武器レベルを上げてもらえる分武将プレーの方が楽しいが,侵攻戦を自由にできない(しかも進言しても同僚に却下される.間違いなく内通者だろコイツ)のが超ネック
逆に君主プレーは今までと同じ……というよりはかなり制限されてるので面白みはないかも.つまり5系統はチャレンジングというか篩いにかけてるというか


(基本的には個人的に神作業ゲーだった4エンパとの比較)
悪いところ
・前作のような「武将配置」の必要がなく,どこを攻められても自軍全武将から防衛戦を展開できる
・侵攻戦・防衛戦共に勝利条件は「敵総大将の撃破」のみで,しかもその総大将は最初から配置されていない(敵本陣を兵站線をつないだ上で本陣内の兵士を減らすことで出現する).敵総大将を必ず倒さなければいけないのでめんどくさい
・政略カードの効果は非常に補助的で,武将に固有(だから兵力回復が面子によりできない場合が多々ある.ただ,ランダムに全てのカードがから1枚選べるようになるから一応回復は可能).あまりに微妙な効果で,なくても問題ないレベル.エンパの魅力を最も殺してそう
・モーション使い回しは無印同様多いまま.一応張コウ曹丕凌統に関しては固有武器が追加されているがその他は……
姜維星彩,ホウ徳などはやっぱりリストラされたままだけどたぶんどうでもいい
・所持金最大値99999は少ない.たしかに金は貯めにくいけど
・武将プレー時に任務戦闘ができない場合任意戦闘ができるが,場所によりステージが固定で新鮮味がない

良いところ
・「君主プレー」と「武将プレー」を使い分けられる.君主プレーはいつものエンパの要領.武将プレーは君主からの命令通りに働く.だが武将プレーは侵攻戦を勝手にできず,君主の命令がないとできない.その君主の命令も階級がある程度あればある程度は操作できるものの,結構反対されてイラつく
・それに伴い,「裏切り(戦闘中のみ)」や「下野」,「建国」の追加.ただし「忠誠度」のようなものはない.ただ,実際に裏切った人物(傅士仁孟達など)は裏切り率が高い……というかそいつらしか裏切らないんじゃないかと思う.そして敵からも内通のお誘いが来たりするのでこれは良システム
・「結婚」「義兄弟」「仲間」システム.対象武将の好感度を上げていくとその相手が在野なら配下武将にしたり,相手が配下や同僚なら義兄弟や結婚ができる.メリットといえばたまにアイテムが貰えることくらい.小喬と結婚できたからぼくもう満足です.でも百合は無理(義兄弟になってしまう)
・連舞システムの廃止(攻撃回数は武器レベル依存.武器レベルは金で上げるか君主の命令次第のみ).いちいち上げるのめんどくさかった
・移動時のストレス低減.武将共通能力(金で買う)に「ある程度走ると移動速度が10秒間アップ(赤兎馬くらい?)」というものがあり,またほとんどの段差をジャンプ連打で登れるようになったため凄絶にストレスが減った
・属性が増加.でもほとんど使わない上に,属性を武器に付加するのに「素材」が必要となり,その素材は戦闘で相手が落とすか金で買うか君主からもらうかくらいなので思うように能力が付けられなかったりする(一閃(=3の斬)とか)
・エディットが凄まじいことになってる.単純に衣服の組み合わせが多い(無料のDLC!)だけではなく,装飾物(眼鏡)やら髪型やらも種類が多いし,声の高さまで変更できる.ここまでするなら髪の色などはRGBを操作させても良かったのではなかろうか? もちろんエンディングにもそのエディット武将は出てくる

賛否両論
・武将のモーションが一新(5無印からだが)
・敵の数が異常.史上最大のワラワラ感
・実績がガチ作業(ほとんどが「無双武将で侵攻戦に勝つ」)
・「副将」が多すぎる.ほとんどの敵将についてくる.奴らは固まって行動するため攻撃を妨害されやすい(逆に言えば,そいつらを散らすことのできる手段が重要とも取れる)
・ステージは今までの使い回し
・「奇襲」システム.「自軍エリア(青いところ)で発動し,敵将に見つからずに自軍拠点と隣接していない敵拠点に制限時間内に入ることで敵の抵抗が少ない状態にできる」というものだが,1戦闘1回しか使えない上に敵の抵抗が少ない=敵がこっちによってこないということで逆に制圧がめんどくさい
・いい加減5武器を復活させてくれよ……OROCHIでもそういうのなかったんだけど!