カモン，七難八苦！　　――『まんがタイムきららミラク（2013-07）』感想

　この石を手にした者は，魔女と戦う使命を課されるんだ
　　　　――『魔法少女まどか☆マギカ』

　表紙は，はりかも『夜森の国のソラニ』．~~めくってみたい~~
　しかし，結局隔号連載のメリットってなんだろうか．リスクの分散？　漫画家の負担の軽減？

タチ『桜Trick』（C）

　のじゃロリがログインしました．この積極性はスミスミ会長への対抗心だったりするのかな．

柊ゆたか『Good night! Angel』

　あやめの扱いがどんどんアレに．殺し文句が文字通り．意味深な佳奈は肩透かしにしか見えないのでともかく，ユリの決意は立派にフラグ．

CUTEG『スイートマジックシンドローム』

　スプレーオムレットってなんだろうと思ってたら，どうやらスフレオムレツのことらしい？　ポ聖言語か何かかと思った．演歌で声優でアイドルでシンガーやってる売れっ子もいるから問題ないな．

はりかも『夜森の国のソラニ』（C）

　気に食わないラインは「女にもてる」かそうでないかしかないはず．それ以外の要素はあくまでオマケ．そういえば『Angel Beats!』って面白いのかな．

春日歩『城下町のダンデライオン』

　スクールアイドルになろう（提案）．人生の答えがそのオチを否定しているから大丈夫だよ！

阿部かなり『飛ぶことを許された迷路』

　常識を疑うという展開は燃える．全く関係ないけど，赤月みゅうと『美少女クラブ』って完結したんだろうか．

七葉なば『となりの魔法少女』（C）

　大きな目的はあらかた達成してしまったので，これからの動きが少し難しそう．このまま人助け路線にシフトだろうか．この３人を見てるだけで幸せだから一向にかまわないんだけど．……そろそろ隔月から月刊連載になってくれたりしないでしょうか．

庄司二号『TEI OH-!』

　小物感．そして咲の黒幕感．

ぼるぴっか『ラブリストリズナー』

　このハイテンションと展開の速さが癖になりそう．愛・スカウターみたいなのがそのうち出てくるフラグですね．「なに！　愛パワー3,000……5,000……まだ上がるだと！（ボン！）」みたいなの．

川井マコト『幸腹グラフィティ』（C）

　学食と購買は戦争．下手な家族よりよっぽど家族してて心が温かくなるが，腹が減る．しかもものすごく，更に今月は当社比２倍くらいの勢いで．

タダタグ『寄り道ファミリ』

　女子高生に「お父さん」と呼びかける違和感がついに．外部の人間としての南条さん，立ち位置が美味しい．

奄美あまゆ『Lisa Step!』

　何か良い事したくなる時ってあるよね．「本当に次回で最終回なの？」ってくらいいつも通りなゆるさ．

masha『ラスボス兄貴!!』（C,G-1）

　一緒に寝るほどにそれはもう過保護なシスコンお兄ちゃん・転多木（うたたぎ）．妹・あづみから「彼氏ができた」と打ち明けられ，全力であづみを守るべくラスボスとして立ちはだかる……というあらすじ．デフォルメの効いた味のある絵柄に，１話目から大量のキャラを投入してきてて気合が入っているなあという印象．なによりちょくちょく挟まれるゲームがとても感慨深い，単三電池が４本くらい必要そうで．百合はあまり期待できなさそうだが，色んな尖った刺激的な味を混ぜた「ごった煮漫画」ってことで，どこか目が離せないものがある．支部のプロフ画像にビビった．

群青ピズ『くじらジュブナイル』

　CV:田村ゆかり．空飛ぶクジラは理不尽の象徴？　正直ドクがいればどうとでもなりそうな気はしないでもない．

コウジ『らくれすがーる。』（G-3；prev:2013-06）

　男女女女の四角関係かと思ったら，三角関係に尻尾がついた感じになりそうだね．表情がコロコロ変わるキャラクターたちは見ていて楽しい．上手く言語化できないがとってもミラクらしい作品だと思うので，連載してほしいなあ．

桐ヶ谷ユウジ『こばとスマイル』（G-1）

　父親が出張していて仮初めの一人暮らしをしている高校二年生・綾川りこ．そんな彼女が，父親の同僚の娘である保育園くらいの幼女・大谷こばとを預かることになる，というストーリーのハートフル漫画．丸くて柔らかいタッチにこばとの純粋さがクロスして心が洗われる．幼女故にストーリーの展開がある程度縛られそうなのが少し気にかかるくらいか．

石見夕，よしだひでゆき『Lスイッチ』（G-1）

　自称・ロリコンじゃない（たぶん）高校生・大輝．そして，彼のもとに預けられたちょっとませてる双子の姉妹，Ｍっ気が醸し出される姉・さくらと，どうみてもＳっ娘な妹・みどり．更に実妹・桔梗も加えた４人で生活する的なロリハーレム漫画になると思うよ．刺さる人にはぶっ刺さる，尖った属性をぶつけてきたなあ．毎回警察オチをやってくれそうな気配がある．確かに萌え４コマらしいテーマなんだけど，きらら系列の――特にミラクの――購買層に合致している気はあまりしない．それ故の戦略だとは思うが．それはともかく，コンスタントに違う主題を持ってこれるのがすごいなあ．

あfろ『月曜日の空飛ぶオレンジ。』

　……最終回？　紐の話とかなんかぶつ切りな感じのアレで良いの？　とか思ったけど，良く考えたら植木鉢に信号植えるとかも特に説明なかったし，そういう世界でそういう作風としか．次号で新連載を始めるらしいし，単純に世界観をリセットしたかっただけかな．むしろ紐周辺の理論だったシリアスが不本意だったのかもしれないし．星新一作品のような少しねじれた奇妙な世界は好きなので，次回作でもそれを期待したいが果たして．